研修では初期消火のシミュレーションや防災合羽づくりをしました。
3年生の感想を少し紹介します。
「いざという時、その場ですぐに行動できるよう、普段から火災・地震
など災害の種類ごとに自分がどう行動すれば、患者様の命が守れるのか
周囲の状況を把握しておくことが大切だと思いました。」
「災害や戦争など緊急事態の時自分にできることは限られている。助けら
れなくてその場を離れるとき、その人の名前や血液型を書いておくことが、
後で本人確認の役に立つという厳しいけれど大切な話を聞きました。
限られた条件の中で、自分がその時何ができるか判断し行動したいと思い
ました。」
「今まで、災害時に自分の命を守ることをあまり意識していなかった。研修
を受けて、患者様や地域の人を助けなければと思った。協力し助け合って
緊急事態を乗り越えたい。」
なかなか真剣に学んできたようです。
研修の後は、霧島神宮に行き、看護師国家試験に向け、それぞれ思うところをお願いしたりしました。
高千穂牧場では、ソフトクリームをみんなで食べたり、楽しいひと時を過ごしました。
参加した学生全員が、各々有意義な時間を過ごしたようです。
今年も2日間の日程でオープンキャンパスを開催し、7月29日には30名、8月5日には22名の方々にご参加いただきました。少しでも楽しく本校での学生生活をイメージしてもらえるように、プログラムを構成して実施しましたので紹介いたします。
《プログラム①》鹿児島中央看護専門学校の紹介
まず、副校長より本校の教育に関することを中心に説明がありました。
令和4年度から始まった新しいカリキュラムのことや、3年間の学習や実習のこと、本校の強みである充実した実習環境のことにもふれ、パワーポイントの映像も交えながらお話しさせていただきました。
次に事務長より学費・奨学金制度について説明がありました。
本校は国の『高等教育の修学支援新制度』の確認校であり、『専門実践教育訓練給付制度』の指定講座でもあります。また、独自の『慈愛会奨学金制度』も設けていることから経済的支援も充実しており、看護師を目指す学生さんが経済的な理由で夢をあきらめることのないように支援する体制が整っていることをお伝えしました。
《プログラム②》先輩と一緒に看護体験
今年は4つのブースに分かれて看護体験を行いました。その様子を少しご紹介します。
※体験は、マスク・サロンエプロンを着用し、感染対策を徹底して行っています。
1. 血圧測定体験・テキストやiPad等の閲覧
血圧についてのミニ講座のあと、在学生が実際に血圧測定を行いました。
iPadに入っているeテキストの操作を体験しました。
ちょっと緊張気味だった在学生(1年生)。自分たちなりに準備をして、一生懸命説明をしていました。
2. 赤ちゃん抱っこ・おむつ交換体験
在学生からのレクチャーの後、本物そっくりの赤ちゃんのおむつ交換と抱っこを体験していました。優しい表情があふれていました(*^_^*)
うさぎさんのリーフレットは在学生の手作りです♪
3. 手洗い体験・看護技術(ベッドメーキング)をみる
衛生的手洗いの体験です。手洗い専用のクリームとブラックライトを使って洗い残しがないかチェックします。
ベッドメーキングも実際に体験してもらいました。
4. シミュレータ・フィジコモデル体験
看護学校の演習では、より本番に近づけるため、シミュレーションモデルを使います。
体験では、ペンライトを使って瞳孔反射の確認をしたり、聴診器を使って病状ごとの心音や肺の音を聞いたりしました。
リアルな動きをする人形に、参加者の方たちも驚いているようでした。
《プログラム③》先輩・教員との交流タイム
一通りの体験が終わったら、在学生・教員との交流タイムです。
時折、明るい笑い声も聞こえてきましたが、どんな話ができたのでしょうか?
イベント終了後に実施したアンケートでは、「来てよかった」「看護学校のイメージが湧いた」などの嬉しい感想をいただきました。
たくさんのご参加、本当にありがとうございました。
令和5年3月3日、令和4年度卒業式が挙行され、第18期生52名が卒業しました。
晴天に恵まれたこの日、卒業生たちは胸にバラのコサージュをつけ、凛とした表情で卒業式に臨みました。
式典の様子を少しご紹介します。
《卒業証書授与》
卒業生ひとりひとりに校長から卒業証書を手渡しました。
《学校長式辞・会長告辞・来賓祝辞》
コロナ禍での学校生活を懸命に乗り越えた卒業生を讃え、これからの活躍を願ってエールを贈ってくださいました。
今村英仁校長
鹿児島県看護協会会長 八田冷子様
公益財団法人慈愛会会長 納光弘様
当日は、非常勤の先生方、慈愛会の方々にもご来賓として会場にお越しいただき、関係者の方からも多くのお祝いのメッセージをいただきました。
ありがとうございました。
《卒業生答辞》
その祝福に答えるように卒業生が3年間を振り返り、同級生やお世話になった方々への気持ちも込めて答辞を述べました。全文をご紹介します。
答辞
梅の花が咲き誇り、暖かい風を日に日に感じる今日この良き日に、私たち18期生は卒業式を迎えることができました。
本日、ご出席していただいた多くのご来賓の皆様、保護者の皆様、式を挙行してくださった先生方に心より感謝申し上げます。
2020年4月、私たちはお互いの素顔もよく知らないまま看護の世界に足を踏み入れました。この3年間を振り返ってみますと、私たちの前にはコロナウイルスという壁が常に立ちはだかっていたように思えます。以前は当たり前のように行われていた、講義中の向かい合ってのグループワークや施設等に赴いての学習は中止になり、学友との食事時間は全員が前を向き私語を控え、シンとした空気の中、少し寂しさを覚えながら過ごしました。
そしてなによりも、看護の知識や自分なりの看護に対する考え方を学内の授業で少しずつ身についてきているものの、感染リスクから臨地での実習を行うことができない悔しさを私たち18期生は特に強く感じたのではないでしょうか。そのため、感染者数が少なくなった際に1日15分という患者様に接する時間に制限がありながらも、初めて患者様と直接向き合えたときは緊張しながらもとても嬉しく、感動したことを覚えています。感染のリスクがある中、私たち学生を受け入れて下さった患者様や、様々な対策を講じながら学生の学びを親身になってサポートしてくださった各施設の皆様や臨床指導者の方々には感謝の気持ちがいっぱいです。
様々な困難を乗り越えて、今日卒業式を迎えることができた18期生52名は全員がそれぞれの看護観をこの3年間で得ることができました。限られた臨地実習の中で、それを身につけることができたのは患者様や先生方が教えてくださった人間対人間の看護という考え方の大切さを知ることができたからです。
看護理論家であるトラベルビーは人間対人間の看護のなかで、病や苦痛を一人一人の人間体験として理解しなくてはならないと述べています。つまり、看護師は病や苦痛のみに焦点を当てるのではなく、それらを体験する人間を全体から見つめ、病や苦痛がその人の人生にどのような影響を与えるのかを考え、寄り添う必要があります。
私が初めて受け持たせていただいた患者様で、疾病を患ったことにより仕事をできなくなった方がいらっしゃいました。その方は病気のことよりも「仕事ができないなんて」「仕事はどうなっているのだろうか」という発言が多くみられていました。そのとき私は、生きていれば命さえあればなんとかなるのに仕事のことばかり考えるのはなぜだろうと不思議に思っていました。しかし、実習を通して様々な患者様の人生や生き方に触れる中で、その人を形作るのは仕事や家族、趣味や大切にしていることなどたくさんのものが、その人たらしめる要因になっているのだと気づくことができました。
これは患者様に限らず、私たちも同じです。苦しいときにそばで支えてくれる家族や友人、自分らしくいれる好きな時間や信じていることが私たちを私たちらしくしています。
この気づきは、私の看護学生生活の中での1番大きな尊い学びです。
まだ暗い時間から私よりも早く起きて毎日お弁当を作って見送ってくれて、静かに温かく見守り続けてくれた家族、そして苦しいときは一緒にその苦しみを分かろうとしてくれるクラスメイト。 それから、3年間優しくときには厳しく看護とはなにかを教え、ここまで導いてくださった先生方。全てのおかげで私たちが私たちらしく卒業を迎えられます。
在校生の皆さん。私たちもまだまだ先だと思いながら先輩の卒業式をその席から見ていました。終わりの見えない試験や実習に挫けそうになることがあるかと思います。そんな時は一緒に戦うクラスメイトと悩みを分かち合い、いつでも味方でいてくださる先生方をたくさん頼ってください。そうやって積み重ねた3年間が看護学生終了という節目での皆さんなりの看護とはなにかという答えにきっと繋がります。
私たちもこれから、看護師として臨床に出て、沢山の壁にぶつかる中でそれぞれの看護が新たに創り出されていきます。
初めて患者さんに接したあの時の気持ちを持ち続け、成長していきます。
最後になりますが、鹿児島中央看護専門学校の益々のご発展をお祈りして答辞と致します。
***
18期生が本校で過ごした3年間は、新型コロナウイルスの影響で、本当に様々な制約がありました。そんな中でも学生ひとりひとりがしっかり前を向いて学習や実習に取り組んでいたように感じます。これからの皆さんの活躍を教職員一同、楽しみにしております!
去る令和4年10月4日、第20期生45名が戴灯式を迎え、看護の道を志す者の仲間入りを果たしました。
戴灯式は、入学して約半年間看護の基礎を学び、その評価をもとに看護を職業として選んでいく決意を新たにするための一つの区切りとして行われるものです。もともとは「戴帽式」と呼ばれていたこの式典。現場でナースキャップを着けることがなくなった今、式典自体を行わない学校も増えてきました。
本校では2年前から「戴灯式」と式典の名称を変更し、看護師を目指す者としての自覚を促すため、本格的な実習が始まる前のこの時期に毎年挙行しています。
戴灯式では、学生一人ひとりがナイチンゲール像から蝋燭の灯火を戴き、自分たちで考えた誓いの言葉を全員で唱和します。第20期生は、看護に必要な知識・技術を身につけて、患者さんやその家族に寄り添えるような看護師になりたいという気持ちを込め、
「責任」「向上心」「連携」「倫理観」「慈愛の心」
という5つの言葉を誓いました。
時代の流れとともに、もとめられる看護師像も常に変化しています。学校での学習や病院での実習を通してたくさんのことを学び、経験して、一歩ずつ着実に20期生全員でそれぞれが目指す看護師像に近づいていってほしいと思います。
23日には31名、30日には38名(内5名はオンライン参加)の方々にご参加いただきました。今年も3つのプログラムに分けて実施しましたのでご紹介します。
①鹿児島中央看護専門学校の紹介
まず、副校長から教育理念やカリキュラムのこと、本校の大きなアピールポイントである実習施設のことやICT教育についてスライドを使って説明しました。また、高い国家試験合格率を維持している本校では、国家試験パスに沿った学習指導を3年間通して行っています。個々の日々の積み重ねはもちろんですが、クラスで団結して学生中心に国家試験対策を行うことも本校の特徴の一つとしてあげました。
次に事務長より学費・奨学金制度について説明がありました。本校は国の『高等教育の修学支援新制度』の確認校であり、『専門実践教育訓練給付制度』の指定講座でもあります。また、独自の『慈愛会奨学金制度』も設けていることから経済的支援も充実しており、看護師を目指す学生さんが経済的な理由で夢をあきらめることのないように支援する体制が整っていることをお伝えしました。
②先輩と一緒に看護体験
※体験時はフェイスシールド・エプロン・マスクを着用し、入室時の手指消毒を徹底しています。
「eテキスト・ICT環境を知ろう」
本校ではiPadのデジタル教科書を採用しています。参加者の皆さんには実際にiPadを使ってもらい、在学生から教科書や動画の閲覧、ノートとしての活用方法についてもレクチャーを受けていました
「赤ちゃんモデルの抱っこ・おむつ交換体験」
本物の赤ちゃんそっくりの人形を使っておむつの交換や抱っこの仕方を体験していました。人形とはいえ、重さも本当の赤ちゃんと同じぐらいなので、体を持ち上げたりする感覚も実際のものに近かったのではないでしょうか。
「シミュレーター・フィジ子モデル体験」
看護学校では在学中に様々な演習を行いますが、実際の状況に近づけるため、シミュレーターを使って演習しています。モデル人形を病気の状態に設定し、聴診器で心音や肺の音を聞く体験をしてもらいました。
「手洗い体験」
看護学校に入学して初めて行う演習が「手洗い」の演習です。手洗い演習用のクリームとブラックライトを使って自分の手の汚れを確認した後、実際に「衛生的手洗い」をしてもらいます。在学生の指導のもと、汚れの残りやすい部分や洗い方のポイントを聞きながら真剣に取り組んでいました。コロナ禍ということもあり、皆さん一発できれいに洗うことができていたようです。
「ベッドメイキング体験」
看護師にとってベッドメイキングも大事な技術の1つです。患者さんが利用するときに褥瘡を発症したりしないように、シーツをするときはきちんとシワを伸ばします。シーツを差し込むときの手の向きや整える順番など手法についても説明を受けながら体験していました。
③先輩・教員との交流タイム
グループごとに先輩や教員との交流を行いました。学生生活のことや入試のことなど、短時間ではありましたが話ができたようです。
開催日間近での新型コロナウイルス感染急拡大に伴い、急遽予定していたプログラムを縮小し、万全の感染防止対策を行いながらの実施となりました。密を避けるために会場を複数に分けて各体験ブースをオンラインでつなぎ、同伴者の方には体験の様子をスクリーンでご覧いただきました。
参加者の皆様からは・・・「学校のことを色々知れて良かったです!」「ICTを使って勉強することの便利さにとても感動しました。」「オープンキャンパスの内容も充実していて、とても分かりやすく、楽しい時間でした!」などのお声をいただきました。
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
教職員一同、皆様のご志願・ご入学を心よりお待ちしております
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